天体現象データ館

このページでは、天文現象を取り上げ、それの解説も書いていきます。


ピックアップ!天文現象

部分月食(2001/7/5-6)
満月だった月が、地球の影に隠されて新月のように真っ暗(皆既月食)になりきれずに 部分的に暗くなるだけで終わる現象。
日をまたいだ部分月食で、子どもには難しいかもしれないが、 梅雨の合間を縫ってぜひ見てみましょう!

現象時刻
部分月食開始22:30
食の最大(50%)23:55
部分月食終了1:15

ステラナビゲーターより


月食って何?


用語の説明

外合(がいごう)・内合(ないごう): 「合」と言うのは、その惑星が太陽に一番接近してみえるとき、つまり、 太陽と同じ方向にみえるときです。だから、朝出て夕方沈むという太陽と同じ動きをするので、 その時期は、その惑星はまったく見れない(観望不可能)という事です。
で、地球より内側にある水星・金星に限っては、太陽=水・金星=地球と言う形に並ぶか、 水・金星=太陽=地球と言う形に並ぶか、両方の形があります。 前者の形を、水・金星の内合、後者を水・金星の外合といいます。

衝(しょう): これは、早く言えば、上記の「合」の反対で、 地球から見れば、太陽と逆側にその惑星が見えるときです。 ですから、太陽が西に沈んだときに、その惑星は東から出てきて、 太陽が東から出てくると、その惑星は西に沈むという、太陽と全く逆ですから、 一晩中その惑星は見えている(真夜中の12時に南中)ということになります。

惑星の東・西方最大離角(さいだいりかく): 上記に、「衝」があると紹介しましたが、衝になりたくてもなれない惑星があります。 それは、地球より内側を回る惑星、内惑星(水星・金星)です。
公転軌道が、地球より太陽側、内側ですから、太陽と反対方向に見えるはずがありません。 ということは、太陽から、あまり離れて見えないということです。
そんななかで、一番太陽から離れて見える、地球からその惑星が見えやすいときが、 「最大離角」のときです。 東方最大離角のときは、夕方の西の空に見えます。 逆の、西方最大離角のときは、明け方の東の空に見えます。

遠日点(えんじつてん)・近日点(きんじつてん): 地球などの惑星やすい星は、太陽の周りを回っています。 といっても、その周り方は、全くの同心円ではなく、ちょっとした楕円型に周っています。 と言う事は、太陽の周りを一周(地球なら一年)すると、太陽に近づくときと遠ざかるときがあるはずです。 その太陽から一番遠ざかったところを、「遠日点」といいます。 もちろん、その逆の太陽に一番近い点を「近日点」というわけです。

流星群の極大(りゅうせいぐんのきょくだい): 流れ星は、いつも、均等にみえているわけでなく、 見えやすい日と見えにくい日があります。 見えやすい場合、「流星群」といわれ、ある場所から四方八方に散っていくように流星が見られます。 流星は、ほんのちっちゃな塵が大気中に飛び込んできて摩擦され、発光されてみえるわけです。 その、塵などは、彗星(ほうき星)などがおとして行ったものだといわれています。 したがって、その多い少ないがあるわけです。 流星群の時期の明け方に、よく流れ星が飛びます。

惑星・恒星の食(しょく): いわゆる、月食・日食の、惑星・星バージョン。 惑星や星が、月に隠される(月の後ろに回る)という現象。 望遠鏡などで見ると、環の見える土星や、衛星の見える木星などが、 月の奥に隠れていく姿が見えるのは、感動的。 月の光った部分が大きいと、少し、見にくいのが欠点だが、 月の光っていない、影の部分から、ひょっこりと惑星が出てくると、 感動的。 また、恒星であるアルデバランやスピカ、レグルスなどの、1等星や2等星の星でも、 月に隠される「食」の現象は、見やすく、これも、感動する。


天体現象詳細紹介