98年のしめくくり ふたご座流星群!
予想以上の大発生?

98年は、流れ星の年だといっても過言ではない。
6月下旬に突如現れたポン・ウィンネケ流星群から始まり、 10月のジャコビニ流星群の予想外の発生、そして日本ではあまり見られなかったがしし座流星群、 この流星群だらけの98年を締めくくるように、今回の「ふたご座流星群」は はでにやってくれた。
この、「ふたご座流星群」、例年では、だいたい1時間に数十個程度見られます。 まぁ、2〜30個程度でしょうか。 ただ、暗い流星が多いです。 でも、冬至に近いため、夜の時間が長く、そして、ふたご座自体、 夕方から明け方までずっと見えているので、夕方から明け方まで流れ星が飛ぶことになります。 ですから、一晩見れば、相当な数の流れ星を見る事が出来るはずです。
この流星群は、そのうちなくなってしまうかもしれないという噂もありますが、 どうなるのかはわかりません。(流星群の軌道と、地球の軌道が離れていくらしい??) ただ、去年は、けっこう凄い活動を見せてくれました。 次から次へと流れるのを見たという話もありますから、 今年はどうなんだろう・・・と密かに期待されていました。 それに、しし座流星群ブームで火がついた、一般の人たちも、 見た人も多かったかもしれません。(と願いたい)
活動期間は、結構長いのですが、ピークを過ぎると、激減する特徴もあります。


クリックすると、ふたご座と流星が見られます
で、どうだったのか。
予想外に、だいぶ流れたのです。 僕が見た感じの話ですが、日本で見たしし座流星群にも匹敵するような・・・。 見ていた人は、「これは、本当にふたご座流星群だけか?」っていう疑問を投げかけるくらい、 たくさんの数が見られました。
それも、”くらい流星が多い”のはずなのに、明るくて、痕(流星の跡)を残すのも 多かったのです。 たしかに、中には、しし座流星群らしき流れ星も多かったのですが、 ふたご座流星群(ふたご座から四方八方に流れるように見える)のもので、 明るくて、痕を残す流星が、結構あったことに、驚きました。
それも、ピーク予報は、14日の午後4時とか出ていますが、 12日(土)の夜から、たくさん流れているのです。 ピークらしきものが、2日間も続いているというのは、そうとう珍しいのではないでしょうか。

どうなりそうか?

98年は、例年より活動数が多い5〜60個程度/時間という結果でした。 97年も、けっこう流星数は多く、最近は、活発だといえると思います。 したがって、来年も、目は離せません、


実際にどのくらい流星が見られたのか・・・

日にち時間個数 数/1時間(修正)雲量観測地
12/131:30-2:1540程度55程度0 健康の森駐車場(愛知県岡崎市)
12/1322:00-22:306123 紡績工場跡地(三重県四日市市)
↓正確な観測結果↓
12/140:00-0:3019381 田んぼ(三重郡菰野町)
12/140:31-1:0021421 田んぼ(三重郡菰野町)
12/141:01-1:3018360 田んぼ(三重郡菰野町)
12/141:31-2:0026520 田んぼ(三重郡菰野町)
12/142:01-2:3022444 田んぼ(三重郡菰野町)
12/142:31-3:0018365 田んぼ(三重郡菰野町)
12/143:01-3:3017346 田んぼ(三重郡菰野町)

この結果を、どこかに転載することは構いません。 が、なるべく、その旨を教えていただけると幸いです。
最初に載せたデータで、若干記載ミスがありました。

火球観測状況(三重郡菰野町)

14 1:43 -2等級 かに座→おおぐま座(オレンジ色、途中で小爆発2回)ただし散在流星


詳細結果(10分ごと)

時間個数明るい流星/備考
0:00-4最初数分間、準備時間
0:11-5:19北斗
0:21-10
0:31-6:36オリオン
0:41-2
0:51-13:57こいぬ
1:01-5
1:11-7:13カシオペア
1:21-6:30オリオン
1:31-10
1:41-10:43かに(マイナス等級)
1:51-6
2:01-9
2:11-4
2:21-9:28北斗
2:31-9
2:41-6
2:51-3
3:01-8
3:11-3
3:21-6:26北斗

しし座流星群っぽい流星:0:57、2:38、2:55、3:20

それ以外の散在流星:0:23、1:15、1:43、2:03、2:10、2:30、2:39、3:10、3:25



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