大彗星となるか!! "1998J1(SOHO)"
見頃終わっちゃった・・・

日本での彗星の見頃は終わってしまいました。 どんどんと、今、条件が悪化し、日没後、数度しか太陽と離れていないため、 ほぼ、日本で見るのは不可能になったといえます。 日本で彗星を観測した人は、いなかったようです。

南半球では、よく見えており、5等級くらいですが、 6月1日には、爆発により3等級くらいで見えたそうです。

あの、百武彗星(96.3)や、ヘールボップ彗星(98.4)の感動がよみがえるのか!?
Comets and Meteor Showersのホームページより 98年5月3日、太陽観測衛星「SOHO」が、偶然、太陽の近くにいる彗星(ほうき星)の映像をとらえた。 いままでに、このSOHOは、45個もの彗星を、発見してきてはいたが、 今回のは、いつもとは違った。
発見された、その映像では、0等級だったのだ!!(0等級まではなかったという噂もある)
0等級といえば、普通の星と比べれば、1等星より明るいこととなる。 それが、いきなり見つかり、5月8日、太陽に一番近づいていた。 そして、条件は悪いものの、肉眼で確認できるのではないかといわれていた。

観測結果情報
ハワイで、5月11日に、二人、観測成功したとのこと。 その結果によると、超低空でありながら、0.5等星であり、 肉眼でもはっきり見えたとのことです。
また、望遠鏡(口径25センチ)では、5分角くらいの尾が見えたとのことです。
あのヘールボップ彗星の発見者アラン・ヘールさんは、 観測の結果、3.5等より暗いのは確実といっています。
そして、条件的に見えやすい、オーストラリアでは、 結構よく見えていたそうです。 Michael Hornさんのページには、 固定撮影でのSOHOの写真が掲載されています。
尾もはっきりと見えますね!

5月11〜30日頃、夕方、西の低空にて(日本で見た場合)

彗星の明るさ・位置・高度予想
月日等級位置最高高度
5.50.1等級牡羊座(観望不可)
5.8-1.3等級おうし座(太陽最接近)
5.11-1.2等級スバルのところ10度
5.140.2等級アルデバランの逆のVのところ12度
5.171.3等級おうし座とオリオンの間11度
5.222.9等級オリオン座三つ星あたり7度
5.274.0等級いっかくじゅう座3度
6.15.0等級シリウスの横(太陽と同高度)0度以下
一番、日本から見て、彗星が位置的に見やすいのは5月16日頃ですが、 それでも、地平線から10度も高度がないため、 見えるかどうかはわかりません。 また、遅くなれば遅くなるほど、明るさはどんどん暗くなります。 見るのであれば、なるべく早め(20日までには)に、 晴れたら、ぜひ観察してみてください。
この彗星は、どんどん南天に移動するため、 北半球からは見えない状態になっていきますが、 南半球からは、いい条件で見ることができるかもしれません。

SOHO彗星データ Version.4  :   1998j1-4.elm (ステラナビゲーター用)
※右クリックをしファイルをパソコンに保存してください。
天文ソフトとして有名な、「ステラナビゲーター(アストロアーツ社)」での このSOHO彗星のデータファイルをここからダウンロードできます。
これは、最新のIAUCなどからのデータを使って作成したものです。
ステラナビゲーターをお持ちの方は、これをダウンロードし、 この彗星データをソフト上で開き、いつごろに見えるのか、確認してみてください。
このデータは無料ですが、データミスがあったら・・・ごめんなさい。(^^;

関係ページへリンク

  • ASTRO ARTS(日本語)
  • 国立天文台・天文ニュース(日本語)
  • IAUC 6894(1998/5/5)
  • Comets and Meteor Showers
  • Comet Ephemerides
  • 最新データ→ IAUC 6906: C/1998 J1

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