天文ニュース

新聞やテレビ、天文雑誌などで集めた、天文関連ニュースをお伝えします。

ちょっと古いニュース(98年5月以降)
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もーっと古い ニュース (1998年11月以前)

いん石落下??
98年10月28日17時32分、とても明るい大火球(流れ星より相当明るいもの)が 広い範囲で見られました。東海地方や北陸地方で目撃情報が相次いだそうです。 東海地方の夕方のニュースでも言われておりますし、 三重県四日市市で見たという高校生の上野氏の情報によると、 西の方向で緑色のとても明るいものが早く落下していって、雲の後ろを通り過ぎていき、 オレンジ色の光に変わっていったと言う話です。10秒くらい見えたそうです。 他にも、同市で別の高校の生徒の目撃情報も入っています。
日本流星研究会によって その情報を総合すると、石川県金沢市の西方沖の日本海上で起こったものではないか、 そして、そうとう低空まで目撃されており、日本海などに落下した可能性もあるということです。 これは、おうし座流星群の一つではないかといわれていますが、 その前後でたくさんの明るい火球が目撃されており、おうし座流星群は今年はがんばっているようです。 日本火球ネットワークには富山で取られたその写真が掲載されています。 中日新聞などでも掲載された写真です。
また、最近、たくさんの火球が目撃されています。これは、「おうし座流星群」ではないかと 言われております。 このおうし座流星群は、ピークの日にちがはっきりと決まっていなくて、 11月いっぱい見られておりました。 量は少ないですが、なぜか98年は、むちゃくちゃたくさんの火球(流れ星の大きい版)が 見られており、今後が期待されます。

10月8日〜9日は、ジャコビニ流星群活発期でした。
13年ぶりの、母彗星(流れ星の元になるちりを落としていく 彗星)が地球に接近したことで、「流星雨(雨のように流れ星が流れる)」に なるか?と騒がれていましたが、そこまではならなかったようです。
ただ、8日午後10時ごろがピークで、たくさんの流星が見られました。
詳しいレポートはこちら

10月5日はお月見でした。 すすきにだんごのお供えをしました??
晴れているところと雲が出ていたところと あったようですが。
近くに光っていた明るい星は木星です。

とても明るく縞模様や衛星が望遠鏡で見える惑星、木星。
この木星には、とても小さい環がついていることがアメリカの探査機ボイジャーによって 明らかにされた(地球から見るのは不可能)が、その環は、 木星のすぐ近くを回る衛星(地球で言う月)に、いん石が衝突して そのために飛び散った破片から出来ている事が、研究で分かったという。
また、衛星(地球でいう月)のイオにはオーロラや雷があることが判明した。

98年8月22日に、東南アジアで金環日食が見られた。 (写真: Live!Eclipse98の日食中継ページより) Live!eclipse98 金環日食とは、月が太陽を全部隠す事が出来ずに 環っかになった太陽が見れる日食である。
今回、天気が悪かった観測地もあるようだが、 日本人もたくさん夏休みという事もあり、旅行をかねて、 この金環日食を楽しんだ人も多いと思います。
来年のお盆前には、ヨーロッパで、皆既日食があります。 金環日食よりやはり皆既日食がとてもすばらしいらしいですし、 ちょうどお盆休みだし、ヨーロッパである来年、 ぜひ、今からお金を貯めて、行こうと考え始めてはどうでしょうか?? 感動しますよ〜。晴れれば。

98年の七夕は、久々に、全国的に晴れて、 皆さんの家から、織り姫、彦星のデートが見れたのではないでしょうか?
そんな中、一足先に、七夕のAM7時、日本の無人衛星の「おりひめ」「ひこぼし」がドッキング実験をし、 成功したそうです。全自動(遠隔操作)では、世界初めての試みでした。 七夕にあわせて・・・。
NASDAのおりひめ・ひこぼしワールド
その無人衛星「織り姫」「彦星」のドッキングが 七夕の後に何度も行われ、失敗していましたが、やっと成功したようです。長い道程でした。 世界で初めての、無人遠隔操作ドッキング作業ですが、 やはり相当難問であることが分かったようですね。

日本初の火星探査機プラネットBが、うちあげ!世界3番目
アメリカの火星探査機が、火星に着陸した日のちょうど1年後の 7月4日午前3時12分、鹿児島県の内之浦から打ち上げられました。
この探査機は「のぞみ」と名づけられ、地球や月でスイングバイ(天体の重力により加速する)を経て 99年10月、火星の軌道上に乗り、2年間、火星を調査する。 調査内容としては、火星の大気の構造・太陽風の火星への影響など。 また、地表の下にある氷が存在するかも調べる。
この探査機には、一般の人からはがきで募った自分の名前が搭載されています。 全応募者の270694人のメッセージが搭載されています。
PlanetB計画(宇宙科学研究所)

6月27日夜、突発流星群出現!!
詳しい紹介ページ
ポン−ウィンネケ流星群が71年ぶりに活動したとのことです。
なんと、1時間に100個を超すような流星群が見えたとのこと。
梅雨ということもあり、ちょうど週末の土曜にもかかわらず、 あまり、見ていた人はいなかったという。晴れていなかったところが多いらしい。
しかし、実は、見ていました、偶然。 6月27日午後8時ごろの10分間程度、三重県の志摩郡大王町で、 流星をいくつも見ました。 どれも、だいたい天頂付近にあったうしかい座あたりから、 流れるような感じで、オレンジ色をして、明るいのが多く、 一緒に見ていた友達数人の話も盛り込めば、1・2分に一つは見えた量です。 痕(流れ星の跡)は、ほとんど残っていない印象を受けました。 その時、雲は半分以上あったので、見える範囲は、天頂から、 南・東部分だけでした。それだけでこれだけ見えたので、 そうとうな数だった事が推測されます。
みなさんも、そう言えば見たとか言う情報があったら、ぜひ、 天文家にお伝えしましょう。掲示板・ メールを使ってもOKですよ。

ハッブル宇宙望遠鏡が、ブラックホールを撮影!!
この写真は、NGC7052という銀河の中の一部分を撮影したもので、 巨大なブラックホールを取り囲む塵の様子が写っています。
このブラックホールは、昔、銀河同志が衝突して出来たといわれていますが、 この銀河自体、いつか、ブラックホールに飲み込まれるだろうとのことです。 回転の速さは、太陽の3億倍とのこと。 そして、300万倍の太陽に匹敵するエネルギーが そのブラックホールの中に吸収されているという。

ノーベル賞級の発見! ニュートリノに質量があった!物理基礎理論を覆す!
謎の素粒子と呼ばれている「ニュートリノ」。 太陽などの星などから出ている、X線のような宇宙線である。 これは、質量を持たず、地球などなんでも突き進んでしまうという理論が定まっていた。 中で起こった分子運動が太陽の表面に出てくるのに、非常に時間がかかる(何万年単位)が、 そういう分子運動から出てきたニュートリノは、光速で、太陽の中心から放出されるため、 ニュートリノから、後の太陽の姿を知ることが出来るともいわれている。
太陽も突き通し、地球も突き通ってしまうこの素粒子を見るには、 宇宙を調べるというのに、唯一宇宙の見えない、地下に水をはって、 水の分子と、ニュートリノがぶつかって出るわずかな光を観測して量やエネルギーなどを調べています。 唯一、日本の岐阜県神岡町の鉱山跡の地下1000メートルのところに「スーパーカミオカンデ」と 言う名前で、観測地があります。
その、スーパーカミオカンデでニュートリノを調べていたところ、 地球の反対側から来たニュートリノは、予想の半分しか到来しないということが発見されました。 ニュートリノが、地球の大気や地面を通るときに減るということは、 振動現象によるものが考えられ、質量がなければ、その振動は起こらないために、 質量があるという考えがまとまった。ほかにも、質量があるという実証例もある。
今までの物理学の標準理論では、ニュートリノは、質量を持たないことを前提に 理論が組まれており、これで、この物理学の標準理論が、出来てはじめて、 書き換えられるかもしれない。

アメリカは、次世代のロケット燃料!?として、 レーザービームで発射するロケットを開発しているという。 パラボナのような形をした鏡で、そのロケットの周囲の大気を 3万度にあげて飛ばす方法らしい。
テストで、90フィート(約30メートル)飛んだとのこと。 次のテストではもっと高く飛んだらしいけど、 5年以内に、宇宙に衛星を運ぶために使えるだろうとの 見解を示しているが、ロケットが飛行中に、その3万度に耐えれなくなって、 燃え尽きてしまうとの話である・・・。おいおいおい。

98年6月3日、アメリカのスペースシャトルと ロシアの宇宙ステーション「ミール」がドッキングし、 ミールに搭乗していた、アメリカの宇宙飛行士は、スペースシャトルで帰った。 ミールは、とても痛んできており、そのうち、宇宙のごみとなる可能性も高い。

アメリカNASAのハッブル宇宙望遠鏡が、 太陽系以外の惑星を、初めて撮影した。
地球から、450光年離れているおうし座の中の生まれたばかり(といっても、 生まれて数十万年くらいたっている)の小さな星。 この星は、木星の2〜3倍くらいしかない。
連星といって二つの星がお互いまわりあっている星の一つで この惑星ができたが、もう片方の星によりはじき出されたような形になっているという。
見つかった惑星は、まだできたばかりで、生物が住むには温度が高すぎるため、 生物は存在していないだろうという話だ。
ただ、ほんとうに惑星が太陽系以外にもいることが確認され、 生物が、宇宙の中に存在するかもしれないという考えが 一歩リードした形になった。
注意)この発見された惑星が、惑星ではない可能性もまだある。

アメリカの火星探査機「マーズ・グローバル・サーベイヤー」は かつて熱水があったことを示す赤鉄鉱を発見した。 ということは、その場所には、その熱水によって、 かつて、生命がいたかもしれないという考えも浮上した。

南米のチリにあるラスカンパナス天文台で建設していた 口径8.2メートルの巨大望遠鏡ができた。 これは、ヨーロッパの8カ国が共同して作った望遠鏡だ。
これの初画像が5月27日に発表されたが、 思った以上の性能を発揮しているとのこと。
今年の冬には、日本とアメリカも、同規模の望遠鏡を完成させる。

東大の大学院生らが岡山天体物理観測所で、 オリオン星雲近くにある原始星(生まれたばかりの星)をとらえた。
それは、太陽の20倍の質量のある巨大原始星といわれる部類に入るが、 エネルギーは、太陽の約十万倍も放っているという。 それもできて、まだ3000年という星の一生にとってはむちゃくちゃ早い時間で 形成されたものだったということが分かった。 ちなみに、太陽は約百万年かかって形成されている。 しかも、なぜか、太陽より表面温度が低いことも判明した。

大きな彗星が来ていたのですが、南半球からしか見えません。 日本から、たくさんの人が見たこの彗星、誰も見つけることはできなかった。

左がバイキング1号撮影、右が今回発表されたもの 火星には、やっぱ知的生命はいなかった。
十数年前、バイキング1号がとった火星表面に見えた「人の顔」は、 解像度が悪かったのと、太陽の光のあたり具合のせいでそう見えただけで、 NASAのマーズ・グローバル・サーベイヤーがとった最近の画像によると、 低いでこぼこがあったくらいでした。 だれか(?)が、故意に作ったものではなかったってわけです。

天文活動には、大きな味方となる、光害防止ガイドラインが、環境庁から発表されました。
夜に、空に向けられる無駄な光を少しでも減らすために、 地域ごとに、基準を決めて、それに近づけて行こうと言う概要です。 どんどん昔の星空が取り戻せれるといいですね。

宇宙開発事業団(NASDA)が募集した、国際宇宙ステーション搭乗の宇宙飛行士に 過去最高の864人が応募した。中には、小学校5年生の子の応募もあったらしい。 土井さんなどの宇宙飛行士の影響だと思われる。

120億光年離れた場所で、これまでで最大と思われる巨大な 超新星爆発が起こっていることが、NASAの衛星などによって観測された。

92年に宇宙に飛んだ、若田光一さんが、 99年1月に、シャトルに乗って国際宇宙ステーションの建設に 携わる予定だったのですが、 ロシアの出資が難しくなり、計画が延期されることになった。 多分、1年以上は最低でも遅れることになるのではないかとの話である。 だから、若田さんが宇宙に飛ぶのは、2000年以降の話になるのでしょうか・・・?

奈良県明日香村のキトラ古墳で、天井に星宿図―いわゆる昔の星座の図がかいてあるのが見つかりました。 なにか、近くの高松塚古墳とはまた違った図だったらしく、研究が進められ、 そのころの朝鮮(高句麗)の北天の絵ではないかとのことです。
また、山陰の方でも、歴史的に重要な星の絵が出てきたりもしているようです。 研究されたら、そのうち発表されるでしょう。

月に大量の水があることが、NASAが、1月に打ち上げたルナプロスペクターという探査機によって 確認された。
土の中にある水素を検出した所から、水分(氷)がある事が分かった。 その量は、数億トンあるのではともいわれており、 その水分は、月面基地を作ったときに、利用できるかもしれないとのことだ。
なぜ、氷があるのかというのは、数十億年前に彗星や小惑星がぶつかったためと 思われるが、そのうち、極地では特に、太陽があたらず、冷えて土に混じって氷になったのだと いわれている。 ちなみに地球の水や有機物も、彗星などが基ではないかといわれている。
まだまだ、この探査機は、いろいろと調査中なので、 今後、もっと新たな事実が発見・確認されることになるかもしれない。

国産の大型ロケット「H2ロケット5号機」が、2月21日に、 鹿児島県種子島の種子島宇宙センターから、 通信放送衛星である「かけはし」が搭載されました。
が、第二段エンジンの噴射が、 予定より少なかったため、搭載衛星の軌道投入に失敗しました!!
でも、6台目にして、初めての失敗だったので、これで いい資料集めにもなったのではないでしょうか?
また、軌道を変えて、できうる実験を行うとのことです。
打ち上げ日平成10年2月21日(土曜)
打ち上げ時間午後4:55
打ち上げ場所種子島宇宙センター(鹿児島県)
打ち上げ衛星通信放送技術衛星「かけはし」(COMETS)

  • 今のロケットの様子(宇宙開発事業団)

    NASAが、宇宙に浮かぶ望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡で、超新星爆発により、 爆発した残骸が超新星のガス状リングにぶつかり、輝きを増すという現象をとらえた。
    この超新星は、1987Aといわれ、1987年、南半球でしか見えない大マゼラン雲で 発見された超新星―大きな星が一生を終えるときの大爆発―で、それまで12等星だった星が、 10ヶ月近く、肉眼で見えていたというほどの、人類が観測し始めてから最大の超新星爆発と さわがれたものでした。
    こんご、数年間で、ガス状リングが、爆発した残骸の衝突エネルギーを全部吸い取り、 もっとガス状リングが明るくなるだろうといわれている。

    98年1月12日、ロシアの宇宙ステーション「ミール」に搭乗しているソロビヨフ飛行士が、 73時間54分の宇宙遊泳最長記録を出した。

    銀河系の中心部に太陽の260万倍もの質量のある天体、ブラックホールを見つけたと、 ドイツの研究者が発表した。
    地球から、2万6000光年の位置付近に向かって、 早いと、秒速1000キロの速さで、中心に向かっていると言う。
    太陽の30倍以上もある巨大な星が、寿命を迎え、超新星爆発をした後に、 その中心に残るものが、ブラックホールになるといわれています。
    また、NASAも、別の場所で、ブラックホールを見つけたという発表もありました。

    土井さんが、97年11月20日から、12月5日まで、 日本人初の宇宙遊泳(船外活動)を含んだ飛行を行った。
    土井さん、宇宙へ

    97年11月28日午前6時27分、 鹿児島県種子島にある種子島宇宙センターから、 H2ロケット6号機が、熱帯降雨観測衛星と技術試験衛星をのせ、 打ち上げを行い、それぞれの衛星は、今では、それぞれ働いて、 画像やデータを、地球に送ってきています。

    たくさんの美しい、火星表面の写真を送りつづけ、データもとり、いろんな新しい事実を発見した、 火星に降り立っている、アメリカの無人探査機「マーズ・バスファインダー」が、 4ヶ月間働き、任務を終了した。・・・火星のゴミとなる。
    でも、この探査機がもたらした成果は、とても大きいものだったと言える。
    今は、火星の周りをまわっている、マーズ・グローバルサイベイヤーが、 火星を、レーダーなどを使って、徹底的に調べています。

    NASAは、宇宙にある「ハッブル宇宙望遠鏡」(口径2メートル)でとらえた 天王星の画像を公表した。輪や、衛星(天王星の月)が8つも確認でした。
    ほかにも、最近、ハッブル宇宙望遠鏡は太陽の1000万倍もの光(エネルギー)をだす 今までで確認されている星の中で一番明るい星を発見したり、 衝突する銀河の映像を捕らえたりしている。

    ロシアの人工衛星の破片が、97年11月13日午後7時46分に、北海道釧路の南西の海上に落下すると、 数時間前に、在日米軍から発表され、一時、自衛隊を派遣する準備をするほどの騒ぎになったが、 結局、何の被害もなかった。

    ヨーロッパの欧州宇宙機関が、新型ロケットである「アリアン5」の衛星打ち上げに成功し、 その衛星は、現在、軌道に乗っている。

    97年10月15日、無人土星探査機「カッシーニ」が、打ち上げられた。 これは、7年かけて土星に近づき、土星の詳細なデータを送ってくれることになるが、 その土星の衛星(地球で言う月)に着陸し、調べることもする予定。 月以外の衛星に着陸する探査機は、今回が始めてとなる予定。
    また、電力源に、33kgのプルトニウムをのせるということで、反対運動が起こったこともあった。

    アメリカが打ち上げた火星上空を回って火星内部をレーダーなどで調べる衛星「マーズ・グローバルサイベイヤー」が、 火星周回軌道に入りました。そして、火星全体覆う磁場を確認しました。 磁場というのは、生物に有害な太陽風を地表に寄せ付けない力があるので、 生命がすみやすい環境になる一つの鍵となっています。
    また、10月2日には、その磁場データの分析から、火星の中心部は、冷えていることが分かった。 普通、地球などは、「内核」といって6000度近くの高温・高圧の固体が存在している。

    継続が危ないといわれている、ロシアの宇宙ステーション「ミール」に、 97年9月27日、アメリカのスペースシャトルがドッキングした。 以前から乗っていたアメリカ人宇宙飛行士の交代があった。 そして、空気漏れの箇所を特定し、10月7日、帰還した。


    97.9
    4年ぶりの皆既月食が、終了!

    今回は、地球の影にすっぽりと覆われる「皆既月食」で、次は2000年です。 1999年には、半分くらい月がかける部分月食なら見えます。 ちなみに、仲秋の名月と皆既月食がぶつかるのは22世紀までありません!。
    でも、台風の影響で、兵庫県以東は、見れませんでした・・・。
    皆既月食とは

    97.6-8
    ロシアの宇宙ステーションがヤバすぎる!

    ロシアがソ連時代からずっと宇宙にある有人宇宙基地「ミール」が、 6月25日、無人輸送船と衝突し、太陽電池パネルの一部が破損、 また、船室の一部屋も使用不可能となった。 ほかにも、2月には酸素発生装置の爆発火災があったり、 3月にも今回に似たような衝突が起きそうになったということがあった。 また、最近では、酸素発生装置まで故障し、 脱出するしかない・・・と言う状態にまで一時期陥った。

    「ミール」には、日本人初の宇宙飛行士の秋山さんが乗り込んだこともあるものだが、 アメリカのスペースシャトルとこのミールがドッキングしたことをきっかけに、 現在、アメリカ人も乗り込んだ計3人が乗っている。 そのアメリカ人も一緒に、その修復をすることが決まったが、 ロシアは、究極の財政不足のため、 ミールにはほとんどお金をかけていない。 とてもヤバイ状態だといえるのではないだろうか。 また、それを認めようとしないロシアの姿勢も困る。


    97.7
    火星に、アメリカの探査機が着陸!!

    アメリカの独立記念日にあわせてアメリカの無人探査機「マーズ・バスファインダー」が 7月4日(日本時間5日午前1時57分)、火星の表面に着陸した。
    この探査機は、去年の12月4日に打ち上げられたもので、 計画通りに事が運んだ。
    1970年代には、アメリカとソ連が競って宇宙開発を推進していたものの、 財政不足から、長い間、探査計画がいろいろと中止されていた。 また、ソ連の解体、アメリカの財政不足から宇宙開発の凍結が深刻化していたが、 去年、火星に生物がいるのではという証拠を見せたアメリカにとって、 それを裏付けるための格好のチャンスとなったわけだ。 火星に着陸したのは、21年ぶりとなる。
    ところで、なぜ、火星に着陸させるという計画が出たかといえば、 生物の跡がないか探す目的もあるが、それと同時に、 火星に人が住める環境があるかどうかを見極めるということもある。
    じっさい、月に人が住む計画は、もうできていて、ほぼ具体的にいつ頃に基地を作り始めるか きまっているが、まだ、火星は具体的には決まっていないので、 いろいろな人間が住むための第一歩ともいえる。
    火星は、太陽から地球と比べ、遠いため、気温が低い。 また、空気といっても、ほとんど、二酸化炭素でできている。 だから、植物を埋めて、光合成をすれば・・・という計画もある。 とにかく、そんな火星有人探査・火星移住への第一歩を踏み出したということになる。

    現在、収縮には時間がかかったが、着陸用エアバックも閉じ、引っかかりそうだったエアバックものり越え 探査車が現在、岩などを調査している。
    まず、昔は、川があり、地中海ほどの水量に匹敵する大洪水が起こっていたことが判明した。 そして、周りの石などを調べたところ、火山の噴火によって飛んできた溶岩だということがわかり、 原始火星の状態は、原始地球とよく似て、大洪水と大噴火ばかりしていたということがわかった。
    現在、「バーナクルビル」と名づけられたフジツボのようなものがついた岩を調査したところ、 安山岩系の岩ということがわかった(火山の爆発によってできた岩)。 それとは別に、そのうち、もしかしたら、生命の痕跡が見つかるかもしれない。


    火星探査機の最新情報のページ(NASA)


    97.6
    日本の地球観測衛星、通信絶つ

    日本やアメリカ、フランスが共同で作り、去年の8月に鹿児島県の種子島から打ち上げたH2ロケットに搭載していた 大型地球観測衛星「みどり」が6月30日午前、急に衛星の姿勢が大きく変わり、 観測機器の電源が切れた。太陽電池からの電力供給が停止したとのことだった。 この原因は、どうも、宇宙に漂っている、衛星などの残骸のごみが太陽電池パネルに直撃したことだろうとのことである。 ただ、このような原因でトラブルになったのは世界でも異例で、日本ではもちろん初めてのことである。 しかし、宇宙では、使わなくなった衛星などは、そのまま宇宙空間を遊泳しており、 地球の大気に入って燃え尽きない限り、ただの宇宙のごみとして存在しており、 それが、相当な量になっており、そのうち、この宇宙のごみのおかげで、 星空が見にくくなるだろうと日本の誇るアマチュア天文家、串田さんはいっていたほどである。 だから、このような事故も、今後増えてくると思われる。

    この地球観測衛星「みどり」は、オゾン層の観測を主に、海の色や温度などを観測したり、 海洋気象、温室効果ガスなどの観測に威力を発揮するはずでした。 この計画には、日本では、宇宙開発事業団だけでなく、環境庁や通産省も出費して、センサーをつんでいました。

    衛星に搭載されていたセンサ
    センサ名開発場所観測内容
    OCTS宇宙開発事業団海色と海の表面温度の観測
    AVINIR宇宙開発事業団可視光に近い赤外放射計による陸域および沿岸域の観測
    NSCAT(NASA散乱計)アメリカ海上風の風向・風速の測定
    TOMS(オゾン全量分光計)アメリカオゾンの量と二酸化硫黄の地球規模での分布の観測
    POLDERフランス太陽の光が地球表面や大気でどのように反射し変化し向きが変わるかの観測
    IMG通産省大気中のCO2や、CH4、 N2Oなどの地球温暖化に直接関係するガスの地域分布の測定
    ILAS環境庁北極や南極でオゾンが減っているかどうかの大気成分の高度測定
    RIS環境庁地上から衛星に向けてレーザーを発射し、 上空のオゾン・フロン・二酸化炭素などの濃度の測定

    これによる開発費は、860億円にものぼっていた。


    97.6
    木星にもオーロラがあった!

    現在、木星の周りを木星探査衛星「ガリレオ」が回っている。 回りながら、たくさんの木星に関するデータを取っているが、 木星の北緯60度くらいに発生したオーロラを撮影した画像が公表された。
    オーロラというのは、太陽から吹く、太陽風によりできるわけで、 木星でオーロラが起こることは、わかっていたが、それが、探査機によって証明された。
    ただし、木星のオーロラは、地球のものに比べ、とても薄く、小さいという。 やっぱり、オーロラを見るなら、地球で見よう・・・!


    97.5
    海は宇宙の産物!

    日本が取り囲まれている、この海、 最近の研究で、海の水の成分が、あの彗星―ほうき星と同じ成分というのが分かってきた。 また、生物を生み出した有機化合物もこの彗星によって運ばれてきたといわれているが、 その裏付けとして、5月28日、NASAの極地観測衛星「ポーラー」が、 雪の玉のような天体が地球大気に入っていくものを観測した。
    観測した天体は、直径十数メートル程度で重さは数十トンほどとのことだ。 この成分のほとんどが水のこの彗星のような天体が、毎分、5〜30個程度も 地球に衝突しているらしい。
    が、それらは、地上約1000キロ〜2万数千キロの上空で、 大気との摩擦で熱くなり分解されて、雲になるという。だから、地表への影響はない。
    が、こんなにたくさん起こる現象であり、この微小彗星天体により地球にもたらされる水の量は、 毎年、降水量として1インチ(約2.54センチ)とはいうものの、 地球が生まれて46億年の間、降り続けているとすれば、 この天体が海の源になったということでうなずける。


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